無垢材の魅力と注意点

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
無垢材を使った『和』のリフォーム, 傳寶慶子建築研究所 傳寶慶子建築研究所 Soggiorno eclettico
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無垢材を住まいに取り入れてみたいという方も少なくないはずです。何となく無垢は集成材よりも良いというイメージを持っているかもしれませんが、実際にはどのような点に魅力があるのでしょうか。そこで今回は、無垢材の魅力、そして取り入れる前に知っておきたい注意点について紹介していきたいと思います。注意点を踏まえながら、その魅力を存分に発揮させ楽しめるような住まいづくりをしてみて下さい!

無垢材とは

無垢材とはどのような木材のことを指すのかをまず説明すると、丸太の状態から必要となる部材の形にそのまま切り出された木材のことになります。集成材と比較すると分かりやすく、集成材は小さな断面の木材を接着剤でつなぎ合わせて構成される木材になります。集成材をつくり出すには技術が必要で、この技術が日本で取り入れられるようになったのは戦後のことで、当然それまでは無垢材によって建物が建てられていました。集成材が安価であることもあり、日本の多くの木造住宅に集成材が用いられてきましたが、無垢材の魅力が再認識されることにより、最近では無垢材を住まいに取り入れる方が増えています。

【集成材については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 無垢材の特徴と魅力を徹底解剖!

無垢材が持つ温かみ

ここからは無垢材の魅力について見ていきましょう。まず最初に挙げられるのは、無垢材が持つ温かみです。木材はコンクリートと比べると約12倍の優れた断熱性を持っていることによる暖かさはもちろんですが、木が持つ本来の心地良い肌触りの温かみも魅力となるでしょう。また、夏でもベタつきにくい素材であることから、床材として無垢材を取り入れ、夏でも冬でも床にそのまま寝転がってくつろぐことができるような住まいとしてみてはいかがでしょうか。

写真:畑 拓

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のフローリングを紹介しています。◀

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室内環境を快適にしてくれる調湿効果

湿度によって体感温度は変化するため、室内環境を快適にするためには湿度を調節していくことが大切になります。その湿度調整を自然と行ってくれるのが無垢材であります。天然の木材は、伐採された後でも呼吸をし続けるため、空気が湿気ていれば空気中の水分を吸収し、空気が乾燥していれば水分を発散してくれます。夏はジメジメとし、冬はカラカラに乾燥する日本の気候の中でも快適な暮らしを実現してくれる素材の1つと言えるでしょう。

時が経つごとに深まる木の味わい

物は時間が経つとその性質や外観が劣っていく経年劣化を経験しますが、丸太からそのまま切り出される無垢材は、時間が経つと逆に質や見た目が良くなっていく経年変化をしていきます。特に、耐久性に関しては、何百年と時間をかけて強度が増加していきますし、見た目としても、時を経るごとに木目に近い色に色味が深まっていき、集成材はもちろん新しい木材にはない味わい深い見た目の木材となっていきます。

反りやねじれといった変形を生まないために

ここからは、無垢材を取り入れる前に知っておきたい注意点を紹介していきましょう。集成材に比べて、無垢材は反りやねじれ、割れなどの変形や収縮が生じやすいと聞いたことがあるでしょう。しかし、無垢材でもそうした変形を生じないものもあります。それが、十分に乾燥させた無垢材です。そうした木材は、反りやねじれなどが生まれないだけでなく、強度もより高まっていきます。現代では、機械によって短時間で人工的に乾燥させることから、より乾燥具合はどの程度なのかということが重要になってきます。

小まめな手入れ

掃除がしやすく傷なども付きにくい手入れがほとんど不要な素材は多くありますが、無垢材は反対に小まめな手入れが必要となります。先に挙げた調湿効果を得るためには、木材の表面に何も塗らないか、あるいは天然塗料で仕上げる必要があるため、特に水などには弱い素材となります。また、反りなどが生じた際にはメンテナンスをしていくことにもなるでしょう。無垢材の魅力を味わうためにも、そうした小まめな手入れが要ることも念頭に置いておくといいでしょう。

無垢材については、こちらの記事でも紹介しています】

無垢材の特徴と魅力を徹底解剖!

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