猫との住まいづくりで押さえておきたい6ヶ条

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
NYAND SHELF <CAVE> - Furniture for Cats and Humans -, 一級建築士事務所アンドロッジ 一級建築士事務所アンドロッジ Soggiorno moderno
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猫を飼っている方にとっては、新しい住まいづくりは自分や子どもたちだけでなく、飼い猫にとっても快適な家になってほしいという願いからより大変な作業となるのではないでしょうか。当然人間とは異なる習性を持っているため、そうしたことをよく考慮しながら家づくりをしていく必要があります。そこで今回は、猫との住まいづくりで押さえておきたいポイントを紹介していきたいと思います。

日当たりの良い場所を猫の居場所に

猫がどこにいるかと探してみるといつも日向で気持ち良さそうに日向ぼっこをしているのを、猫を飼っている方はすでに何度も見たことがあるのではないでしょうか。そうした日当たりのいい場所を好む猫のためにも、そこに居心地の良い環境づくりをしてあげてみて下さい。日当たりのいい場所を猫が身を隠せる場所としたり、高く登れるようにしたり、あるいは無垢材など床の素材にこだわって飼い主さんも一緒に日向ぼっこができるようにしてみてもいいでしょう。

高い場所へ登れる仕掛け

猫は高い場所を好み、そこで過ごすことでストレスのない生活を送ることもできるので、キャットウォークや猫階段などで高い場所へ登って過ごすことができるような仕掛けをつくっていきましょう。こちらのSNGDESIGNが手掛けた住まいでは、敷地内にある斜面を家の中にそのまま取り込み、そこを猫たちが上り下りできるようにしながら、上部にあるキャットウォークへとつながるように仕掛けられています。

猫専用のドア

猫との住まいづくりでまず考えておきたいのが、猫専用のドアです。こうしたドアがない場合、引き戸や開き戸でも開けれる猫だと、ドアが開きっぱなしになり冷暖房効率も下がりますし、いちいち閉めに行くのもストレスになります。反対にそうした扉を開けられないに猫にとってはストレスになる住まいとなってしまうでしょう。ペットドアにも開けられないようにできるものもあるので、そうしたタイプを取り入れると寝室に入れなくするなどより便利なものとなるでしょう。

写真:624PHOTO村田雄彦

爪の引っ掻きによる壁の傷対策

猫を持つ家庭にとって一番頭を悩ませるのが、壁に残る引っ掻き傷ではないでしょうか。壁などで爪を研ぐ習性はもちろんですが、遊んでいるうちに壁を引っ掻いてしまいこともあるでしょう。引っ掻いてしまうことをやめさせることはなかなか難しいので、壁には傷が付いても取り替えやすいもの、あるいは傷の付きにくいものを選ぶなどしていきましょう。その際には、見切りで壁を上下2つに分けて、傷が付いたらその下部分だけ取り替えるだけで済むようにしたり、爪研ぎ用の柱やパネルなどを設置して他の場所で爪研ぎをしないようにしてみてもいいでしょう。

写真:スタイル工房_stylekoubou

食事や飲水の置き場所も専用に

O-RENOVATION, TOFU TOFU Case moderne

猫との暮らしをストレスなく快適にしていく上で忘れてはならないのが、食事と飲水の置き場所です。置き場所を決める上でポイントとなるのが、生活動線と重ならないスペースに配置することです。そうでないと、ついつい器を足で蹴飛ばしてしまうことになりかねません。さらに、猫用のトイレやペットフードなどを納めておく収納スペースも予め間取りに反映しておくとよりいいでしょう。

写真:sasakura yohei

玄関から逃げ出さない工夫

玄関を開けっ放しにしている間に飼い猫が外に飛び出してしまうこともあります。そうしたことから、玄関には玄関扉とは別に格子戸などを設置して気楽に玄関扉を開けっ放しにできるようにしたり、風などで扉が激しく閉まってしまった時に猫が挟まってしまわないようにドアクローザーでゆっくりと閉まるようにするなどの安全対策も積極的に行っていきましょう。ドアクローザーなどについては、「アームストッパーからヒンジまで。扉の各部名称まとめ」も是非参考にしてみて下さい。

写真:スタイル工房_stylekoubou

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