白い螺旋階段がお洒落!地下室でホームシアターが楽しめる住まい

K.Yokoyama K.Yokoyama
Long Window House, another APARTMENT LTD. / アナザーアパートメント another APARTMENT LTD. / アナザーアパートメント Ingresso, Corridoio & Scale in stile eclettico
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周りを住宅に囲まれ、窓の設け方に制限が出来てしまうような敷地でも、スマートで快適な家を建てることはできるのでしょうか?今回ご紹介するのは、白い螺旋階段が素敵な、地下室にホームシアターのある住まいです。開口の設置を工夫することで、住宅が密集する敷地の課題であるプライバシーをしっかりと確保。さらに開放感を味わえるような快適な住宅となっています。手掛けたのは、東京を拠点に活動するアナザーアパートメント株式会社です。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見ていきましょう!

写真 鳥村鋼一

シャープな屋根のラインが目を引くモダンな外観

住まいのロケーションは東京。周りは他の住宅に囲まれているという、住宅地ならではの課題がある敷地に住まいは建っています。そしてこちらは、道路側から見た住まいの外観です。片流れ屋根のシャープなラインが目を引く、お洒落でモダンなデザイン。プライバシーを考慮し、通行人の目が気になりやすいこちらの道路側と、隣家のある他2面には開口は設けていない作りとなっていますが、この隙のないスタイリッシュなデザインによって、逆に住まいにはクールな雰囲気の佇まいが生まれています。

たくさんの開口がある南側

こちらは、住まいの南側の様子です。この角度から見ると、建物は東西に長くのびた形をしているのが分かりますね。住まいはこの南側と屋根面にたくさんの開口を設け、明るい光や気持ちのいい風を室内に届けます。また、数多くの窓があることで、住宅と外との空間につながりが出来て、住まいに開放感が生まれます。2階部分はリズミカルに長窓が連続して、デザイン的にもクールな印象を受けます。

ホームシアターを楽しむ地下室

建物は地上2階と地下1階の3層の構成をしています。そしてここは地下室の様子。木のフローリングに白壁のシンプルなインテリアで、地下室とは思えないほど明るく快適な空間となっています。高窓が設けられ、日中は優しい光がこの地下室へと差し込みます。一部屋としてもとても素敵なのですが、実はこの地下室はクライアントさんが趣味のホームシアターを楽しむための場所。夜、暗くなってからの時間帯が、この部屋の本領発揮となるのかもしれません。螺旋階段がまるでインテリアの一部の様に設置され、本当にお洒落な地下室ですね。

広縁のような1階空間

螺旋階段から1階・2階空間を見た様子です。1階は地面より少し高くなって位置しており、開放感を意識した広縁のような雰囲気をもたせているそうです。確かに、1階には大きい開口が設けられているだけに、外部空間がより身近に感じられて、縁側の様にくつろいで過ごせそうです。螺旋階段を通して、各部屋の様子が伝わってきやすいので、家族がどこの階に居ても気配を感じることが出来て、安心感がある住まいの作りとなっています。

部屋のバリエーションが可能な2階

南側に横長の窓がたくさん設けられた明るい2階の様子です。空間は東西に長く伸びた形状の一部屋となっていますが、壁の中には引き込むことができる戸が設置されており、この2階空間を自由に区切ることが可能になっているそう。用途や家族の生活のスタイルの変化によって、空間を自在に変更できるのはとても便利。家族と長く住む家だからこそ、取り入れたい住まいの機能です。

住まいを一つにつなぐ美しい螺旋階段

真っ白でシンプルなデザインの螺旋階段は、地下室から2階まで雰囲気の違う住まいの空間を一つにつないでいます。それは同時に、家全体に一体感をもたらすという大切な役割を果たしています。住まい中央に置かれた、アートのオブジェのようなデザイン的な美しさもあり、この住まいのシンボル的な存在となっているようです。

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