バスルームは多くの場合、家の中の最も小さな部屋の一つです。バスルームのサイズが特に小さい場合は実用面と審美面の両方において、適切なデザインとレイアウトが非常に重要です。
今回の特集では小さなバスルーム、特に幅が狭く細長い形状のバスルームにおけるインテリアのスタイル作りや装飾について紹介します。飾り付けても結果的に使いにくかったり、装飾アイテムがバスタイムの邪魔になってしまっては意味がありません。限られた面積を最大限に活用しながら魅力的なバスルームインテリアを作り上げる方法、詳しく見ていきましょう!
幅が狭いバスルームに幅広の洗面シンクやバスタブを設置すれば、使いにくい上に見た目もちぐはぐになります。まず、スペースを1ミリ単位で測定し、洗面スペース、お風呂、脱衣所と、それぞれ使用できる面積を明確に割り出すことが大切です。こちらの例では鏡の幅も洗面シンクに合わせて細長いものが選択されています。
実用面から見てもバスルームには開口部があった方がベターです。圧迫感や窮屈感を感じがちな狭いバスルームにおいて、小さくても窓があれば視線が抜けるので、それらを軽減させることができます。もちろん入浴後の湿気を窓から外へ排出でき、カビの発生を防ぎます。理想的には細長い空間の突き当たり、ドアを入って正面に窓を設置します。こちらのようにジグザグのパターンが施された床でさらに視線を外へ外へと誘導するのもいいでしょう。モノトーンのジグザグに赤い座面のスツールが効いて、シンプルなのにとてもおしゃれなインテリアです。
お湯を溜めて浴槽に浸かる習慣がないという方の場合は、思い切ってシャワー室のみという選択もあります。浴槽を設置しないだけでも小さいバスルームのスペースをかなり節約することができます。その分の面積をカウンター&スツールでパウダールーム風にしたり、充実の洗濯スペースとして活用するのもいいかもしれません。
ドアの位置も重要な考慮事項のひとつです。細長いバスルームで人がすれ違うのもやっとという場合、ドアが通行の妨げとなってしまったり、ドアの開閉時に人にぶつかる可能性があります。バスルームがどんなスペースに隣接しているかにもよりますが、開閉や通行にストレスがないのはスライドドアです。
ご覧ください、この細長さ!ここまで奥行きがあるのは日本の住宅事情ではなかなか見ることがありませんが、このバスルームの場合は奥からシャワー室、トイレ、洗面台の順で並んでいます。時間がかかるものから奥に配置するとシャワー中に誰かがトイレに来たり、手洗いに来てもスムーズに動くことができます。
インテリアは質感の違う白をいくつか組み合わせ柔らかく温かみのある印象に、さらに左手を全面的な鏡にすることで幅の狭さからくる圧迫感を軽減しています。
洗面台を始めとする衛生機器も現代的なモデルはひと味違います。例えば、こちらのように直接壁に取り付けられて足元が空いているハンギングタイプの洗面台は一昔前はありませんでした。また、ミニマルなデザインで無駄を削ぎ落としたタイプも機能はそのままでサイズがコンパクトになっています。これらは小さい、幅が狭い、細長い、といった形状のバスルームにぴったり。窮屈感を感じさせることなく機能そのまま、実用的な選択肢です!
小さいバスルームや幅が狭いバスルームはただでさえ限られたスペースであるので、そこを装飾アイテムで埋めることはおすすめできません。スペースを消耗せずに装飾性を加えたいならやっぱりタイルが役立ちます。例えばこちらのバスルームは白いメトロタイルにガラスの仕切り… 装飾のための装飾アイテムはゼロ。しかしこのスタイリッシュな空気感!狭いバスルームで参考にしたいスタイルです。
ぜひ、バスルームデザイナーまたは石材&タイルの専門家に相談してみてください!