小ささにアイデアが凝縮する:コンパクト住宅

Rei Watanabe Rei Watanabe
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日本の国土のうち、人の住める土地は30%程に限られていると言われています。人の住める場所が限られているということは、就労の可能性も、一定の地域に凝縮しているということであり、更なる人口の偏りを生みます。特別な職業や故郷、資産を持っていない限り、土地や住居の狭さというのは殆どの人に関わる問題です。しかし、限られた広さでも、工夫を凝らす事によって暮らしに必要なスペースを確保する事ができます。生活空間のアイデアも詰まったコンパクトな家を集めました。

T−1=王

こちらの家は、T字型の敷地に建てられている為、建物中央が入り口にならざるを得ません。スタジオ4設計は、そのことを逆手に取って、建物中心が階段という設計をしました。表通りからは階段部分しか見えませんから、各部屋のプライバシーが守られています。スチール製の階段は打ちっぱなしのコンクリートと調和するだけでなく、視界や明るさを遮りませんから階段部分が吹き抜けとして機能しています。全体的に四角を基調としたデザインがモダンです。

木を眺めながら暮らす

こちらの家も建築面積が8坪ですが、そのことを感じさせる圧迫感が全くありません。ANOTHER APARTMENT LTD./アナザーアパートメントは、公園が家の真向かいにあることを利用し、公園側の壁をに大きな窓にしてしまいました。階段部分も水平方向に開かれている為、公園まで広がる奥行きを遮ることがありません。

写真:鳥村鋼一

明るく温かい二人暮らしの家

スタジオ4設計によるこちらの家は、ご夫婦二人暮らしの為に建てられたものである為、内部は大変開放的なものとなっています。壁部分を透明にすることで、室内が明るくなり、それぞれの空間に奥行きが生まれます。風呂部分と二階の間に天井の低い書斎も設けられており、建築面積が8坪とは思えない充実ぶりです。木材をむき出しにしてあることが、木の温もりを感じさせます。

スキップフロアの家

片岡英和建築研究室は、和室上部にロフトを設置することで追加のスペースを生み出しました。和室というのはそもそも座って使うものですから、天井が低いことは邪魔になりません。和室の下には大型の収納も作り込まれており、収納目的の家具を減らすことで更なるスペースを生み出します。それぞれの空間にあった高さに、窓を位置づけることによって、壁で仕切られていない空間が独立した層として浮かび上がってきます。

自分で使いたいゲストハウス

家山真建築研究室 MAKOTO IEYAMA ARCHITECT OFFICEによるこちらの家は、ゲストハウスとして増築されたものですが、独立した家として暮らすに充分なものとなっています。車庫の脇にある階段から上がっていく入り口は、ツリーハウスに登っていく様で何だかわくわくしますね。隠れ家のような入り口とは裏腹に中は大変開放的です。こんな家で気ままな一人暮らしがしたいですね。

隅々まで配慮された二世帯住宅

M4建築設計室によるこちらの家も、建築面積はコンパクトなものですが、このエントランス部分の重厚さはそのことを感じさせません。白く仕上げられた木材で統一された内部は、至る所に収納が備え付けられており、スッキリとシンプルで、清潔感があります。特にリビングダイニング部分は、低い位置からの大きな窓が大変明るく、目映いばかりです。

扇状の71平米

株式会社POINTは、27平米の建築面積に71平米の延べ床面積を生み出しました。螺旋状に並べられた小規模のスペースは、その数なんと10層。広い部屋に居ても、それぞれの活動をする時に必要な範囲というのは一定の広さに限られます。この家では、それぞれの層にそれぞれの活動スペースを作り出すことが出来ます。インテリアの印象も層ごとに替えてみたり、一日の活動パターンに合わせて層の順序を考えたり、と想像しているだけでも楽しくなってしまいますね。

自由なアイデアの詰まった家

アトリエハコ建築設計事務所は、限られた土地に自由なアイデアで動きのある家を造り出しました。特に気になるのがこのロフト状の書斎です。下手をすると物置になりがちなロフトが、吹き抜け側に解放されることで、開放感を持ちながらも独立した部屋となっています。吹き抜け部分の白壁に対し、木目調のロフト部分が、部屋の存在感を高めます。螺旋階段部分は、サイドが地面から二階までの大きな窓になっており、上部にもリビングの天窓があるため、大変明るくなっています。それらどの窓もロフト開口部に対面しない位置にあるので、夜間も外からの視線が気になりません。夜遅くまで籠って、仕事や趣味に使いたいですね。

コンクリートに切り取られた夜空

商店街の一角に建てられたという、久保田英之建築研究所の家は、プライバシーを確保しながらも大変開放感があります。隣家の近接する両サイドではなく、上部、空に向かって窓を付けてあります。寝室も、外部からは壁に覆われていますが、建物内部に向かって大きく解放されていて、広さを感じさせます。都会ならではの開放感を具現した家です。

アトリエハコ建築設計事務所の手に掛かり、建坪10坪に2世帯に充分な空間が生み出されています。障子や曇りガラスは外部からの視界を遮りつつ、屋内に明るさを取り込みます。階段のスチール素材にも丸穴メッシュの加工が施され、上部からの光を通過させます。路上からの視線が気にならない二階部分は、ぐるりと窓に囲まれ、アイランド型キッチンを中心にパノラマの視界が広々と明るいですね。反対側にはバルコニー、サニタリーにはサウナまでついています。帰宅時にパノラマの窓の明かりが見えれば、駆け足で家に帰りたくなりそうです。

House 1: Camera da letto in stile In stile Country di Opera s.r.l.

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