収納は、見せたり隠したりといろんな方法で空間をおしゃれに見せることができますが、そうはいってもなかなかアイデアが出てこない、なんてこともありますよね。スペースが足りなかったり、限られた空間をどのように工夫すればよいかわからなかったり。今回は、一工夫でぐっとおしゃれさが増す収納アイデアについて考えてみましょう。リノベーションやDIYの参考になりそうな実例をご紹介していきます。では早速見ていきましょう。
収納場所って、あればあるほど助かる!と言われる方も多いと思います。でも、壁という壁を棚にするわけにもいきませんよね。上手にストレージスペースを増やすにはどうすればよいのでしょうか。例えばこちらのお宅は、滋賀の建築家・Alts Design Officeの手がけたもの。釣棚を天井から取り付けることで物を置けるスペースを増やしています。秀逸なのが、棚を二段にすることで、上段をキャッとウォークとして利用するアイデア!完全室内飼いの猫にとって、高いところにのぼれる仕掛けはとても大切なのだとか。人にも動物にもやさしいうれしいアイデアですね。
ひたすら物をしまい込むと、すっきりとは見えますが、いちいち出し入れが面倒、ということもありそうです。こちらでは、玄関横にウォールシェルフを取り付けて、靴屋さんのようにすべて見渡せるようにディスプレイされています。空間が白でミニマルに構成されているからか、靴の色やデザインはまちまちでありながらも、すっきりとまとまって見えて、とてもおしゃれです。高さのあるブーツは、隣り合う靴がデコボコにならないように並べるのがポイントです。
Photo: 増田好郎
お住まいの場所によっては、自転車は生活のために大切な足ですよね。でも、家族の人数分の台数をお持ちでれば、とめるスペースもなかなかばかにならないのでは?場所を取るものだからこそ、上手に収納したいもの。こちらの玄関では、床と天井に固定されたポールにひっかけるような形で駐輪されています。これならば、一台分の空間に二台置けますね。また、自転車好きにとっては、空間のアクセサリーとしても見て楽しめそう。とてもスマートなアイデアです。
Photo: Ryota Atarashi
キッチンほど物が溢れがちな場所もないのでは?だからこそ、上手に収納をしたいものです。鍋などの調理器具は、大きくかさばるため、棚に収めようとしても場所をかなり占めてしまって困りますよね。こちらの台所では、大胆なアイデアが繰り広げられています!キッキッチンカウンターの頭上に、天井からスチールの楕円構造がぶら下げられており、そこにS字フックで鍋ややかん、フライパンなどが吊られています!カウンターの赤と色が揃えられているため、不思議なオブジェのよう。くれぐれも落下のないようしっかりと固定することが肝要です!
見せる収納も、ディスプレイによってはとてもおしゃれですが、すっきり見せるなら隠す方法がおすすめ。デッドスペースも上手に使っていきたいものです。階段下は、その形状故に利用方法が難しかったりしますが、こちらはなんとも考え抜かれたデザインで驚かされます!階段下はもちろんのこと、ステップの下にも小さなストレージスペースが!ここだけで物がかなりすっきり片付きそうですね。逆にどこに何を入れておいたか、覚えておくのが大変かも?!