現代の書斎の活用法まとめ10

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広いリビングを中心とした空間を区切らない暮らしが増えてきている中、大人が自分だけの時間を過ごせる空間は減ってきているように思います。もちろん家での生活はリビングで楽しく団欒するのもいいですが、時には落ち着いて仕事をしたり音を出して趣味を楽しんだりと1人の時間が欲しいものです。そんな空間を「書斎」としてつくることで余裕を生み出す場所にもなるのです。今回はそんな書斎の活用法をまとめてみました。

1.眺めの良い書斎

数千冊の蔵書と共に暮らす家その名も「本の家」を東京を拠点に活動するFURUKAWA DESIGN OFFICEが手掛けました。スキップフロアになっており部屋ごとに雰囲気の異なる多様な空間を持つこちらの家の書斎は、スキップフロアで階段を上りきった高い位置にあり眺めの良い書斎となっています。また壁3面全部を使って蔵書を収納でき、本棚のデザインと合わせて大きなデスクも製作されました。仕事をする場所、くつろいで読書をする場所、趣味の部屋など書斎と言っても使い方は人それぞれです。なので書斎を作るうえで何のための空間にしたいのかを決める必要がありますね。

2.開放感を感じながらも集中できる

こちらは静岡県を拠点に活動するMA-STYLE ARCHITECTSが手掛けた住宅の書斎です。広々とした空間の中に小さな空間がいくつかあります。開放的な空間ですが壁に向かって座ることで落ち着いた空間の中、作業に集中できるでしょう。それでいて家族の気配も感じられるようになっています。現代の暮らしに合わせたシンプルでミニマルな書斎空間となっています。

photo:Kai Nakamura

3.あえて天井を抑える

北面が接道し、その他3面を建物で囲まれたこちらの都市型住宅を宮城県を拠点に活動する株式会社ブレッツァ・アーキテクツが手掛けました。リビングは採光を確保する為に2階に配置し、高い天井とトップライトにより明るく開放的な空間となっています。同じ空間にある書斎と小上がりになった和室は、天井の高さをあえて抑えることで落ち着きのある空間となっています。

4.ロフトを活用する

こちらは東京を拠点に活動する伊藤一郎建築設計事務所が手掛けた住宅です。ダイニングが生活の中心であると考え、ダイニングを空間の中央に配置しリビング・キッチン・ルーフテラス・書斎がダイニングを取り巻くような配置となっています。そんな書斎は吹き抜けに面したロフトにあり、階下の家族の気配を感じつつも気分によって様々な過ごし方が可能となっています。家族との距離感をうまくとれるロフトを書斎として使用するのも素敵ですね。

photo:太田 拓実

5.本棚で仕切る

こちらは栃木県を拠点に活動する島田博一建築設計室が手掛けた住宅の書斎です。壁で完全に仕切る部屋タイプの書斎ではなく、高さのある家具で仕切る書斎でも落ち着いた空間をつくることができます。それと同時に空間が繋がっていることで光が入り込み、明るい空間となってます。また低めに配置された開口部が光を取り入れると同時に人の視線を遮る役割を果たしています。

6.作業場兼趣味の部屋

コンパクトながらも広がりを感じられるこちらの3階建ての住宅を、東京を拠点に活動する岡村泰之建築設計事務所が手掛けました。3層ごとに特徴ある空間を持つ住宅の書斎部分は、作業スペースであると同時にギターを魅せる収納として飾ったり、好きなものに囲まれた素敵な空間となっています。一見家の中で必要なさそうな書斎ですが、書斎があることで生活をより豊かにしてくれるのだと思います。

7.オン・オフの切り替えがしやすい

シンプルで軒の深い切り妻屋根の平屋となっているこちらの住宅は、愛知県を拠点に活動する青木昌則建築研究所が手掛けました。キッチンの横に設けられた書斎スペースはこの家のワークステーションとなっています。右側は壁一面に造りつけられた背の高い大きな本棚があります。不思議と窮屈感を感じずコンパクトで使い勝手の良い書斎となっています。書斎があることで仕事のオン・オフの切り替えがしやすいのもメリットのひとつです。

8.疲れた時に癒してくれる空間

こちらは東京を拠点に活動するアトリエグローカル一級建築士事務所が手掛けました。恵まれた緑の環境を住まいに取り込み湘南らしい暮らしを実現された住宅となっています。そんな住宅の書斎からは緑を眺めることができます。仕事や読書で目が疲れた時に、ふと顔をあげると優しい緑が目に入ってきます。それは疲れた目を癒してくれることでしょう。また天井は屋根の梁材を直接あらわし、床材は天然木の無垢フローリングを用いられるなど、木質系素材の質感あふれるナチュラルなインテリアとなっています。

9.いつの時代も書斎は男の隠れ家

こちらは神奈川県を拠点に活動する木名瀬佳世建築研究室が手掛けた住宅の書斎です。天井が低くまるで隠れ家のような書斎となっています。またになっていることで横になってくつろいで読書を楽しむことができます。気持ちよすぎてそのまま寝てしまうかもしれませんね。書斎は「男の隠れ家」「男の城」などと謳われることもあるぐらい男性にとって憧れの部屋もしくは必要な空間です。それがたとえ狭くても自分だけの居場所をつくりたいと思うものです。

10.落ち着く空間

最後に紹介するのは京都を拠点に活動する安井正/クラフトサイエンスが昭和の中古住宅をリノベーションされたものです。古材を利用したこちらの小さな書斎スペースはレトロでホッと心和む空間となっています。書斎には広いスペースは必要なく、もしかしたら狭い方が落ち着き、ゆっくりと過ごすことができるのかもしれませんね。

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